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covid-19に対する雑感

| Tags: その他 | n年日記

何年か、何十年か後に振り返るための雑感と備忘録。適宜追加していく

首相、東京都知事は国民および都民への説明義務を果たしていない

残念ながら、説明責任を全く果たしていない。
政府と東京都は東京オリンピック2020を開催した。オリンピック開催前から感染の拡大が予想され、デルタ株の感染が報告されていたにもかかわらず、感染が拡大している中でオリンピックを開催する理由を全く説明しなかった。首相、都知事はオリンピックが感染拡大の要因にはなっていないと述べたが、オリンピックという大規模なイベントを開催しつつ一般人には自粛を要請する理由を説明しなかった。オリンピックを開催することでダブルスタンダードが明確に存在する状態を作り出し、そのために国民に対して強いアクションを起こせなくなった。

また、尾身茂氏をトップに、サイエンスに基づいた提言を何度も行ったにもかかわらず、それに対しての評価と判断を意図的に避けた。私はサイエンス側の人間だが、サイエンスが万能だと思わない。為政者がサイエンスに基づいた提言ではなく占い師の予言を採用して政策を決めてしまっても、仕方がないと考えている(本当に嫌だが)。しかし最低限、サイエンスに基づく提言がなされたのであれば為政者として、「その提言をどう評価をして、どういう理由でそういう評価をするのか。また、その評価はどのような価値観に基づいているのか」という点を国民に対して明確に説明する義務がある。それをしないと建設的で民主的な議論ができなくなってしまう。

首相や都知事は議論から逃げ、政策は透明性を失い、国民や都民からの信頼を得ることができなくなってしまった。

12. パンデミックの1年を振り返るーメルケル首相の発言を追って ドイツのメディアから
で紹介されていたメルケル首相の言葉

今日このような形で皆さんにお話するのは、
今の状況にあって首相である私と連邦政府の同僚たちが「何を考えて動いているのか」を皆さんにお知らせしたいからです。
私達政治家がこれから「自分たちが下す政治上の決断に透明性を持たせ、
それを国民の皆さんに説明する」ということはひらけた民主主義にとって不可欠なことです。
みなさんに理解してもらえるよう、
「私達の行動をなるべくきちんと論拠づけて皆さんにお伝えする」
ということは民主主義にあってはなくてはならないことなのです。

科学教育の敗北

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